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「大手銀行外貨預金に誘導」
今日の日経新聞14版の5面のタイトルです。
今日は、いまさら聞けない外貨預金のこと
について情報シェアー出来ればと思います。
記事には、
日銀が「マイナス金利政策」を導入決定後、
大手銀行などが外貨預金の金利を相次いで
引き上げているとあります。
これは、どういうことかというと、
円での運用先に困る中、銀行としての
円預金を増やさないための狙いがあります。
外貨預金って、どんなものと思われた方
向けに解説してゆきます。
外貨預金とは、その名の如く銀行に
外貨で預けることになります。
いってみれば、銀行本来の商品の中には、
円ベースでみれば、元本が確保されるもの
が中心なのですが、この外貨預金は唯一、
円ベースでは、元本が確保されない、
すなわち、元本が変動することになります。
元本が確保されないってどういうこと?
と思われた方も多いとおもいます。
新聞やニュースで、
1ドル=115.00円などと報道されている
のをご覧になったことがあると思うのですが、
これは、1ドルを115.00円で交換されている
ということを意味します。
海外に行かれた方は、イメージが湧くと
思うのですが、
旅行に行く時に
TTSで
円 → ドル に交換して
旅行帰りに
TTBで
ドル → 円に換金します。
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すなわち、このTTSとTTBの差というのが、
銀行の手数料になります。
大手銀行に預金時のTTSとTTBは、
市場のレートに対して、
大体50銭程度です。
こんなイメージです。
TTS :115.50円
市場のレート: 115.00円
TTB :114.50円
今、市場のレートが、
115.00円だとして、
10,000ドル
を購入したとします。
必要な資金は、
115.50円×10,000ドル=1,155,000円
となります。
市場のレートが、115.00円のままとして、
この10,000ドルを円に換金したいとします。
換金できる金額は、
114.50円×10,000ドル=1,145,000円
10,000円、円ベースでみると減ってしまいます。
これが、銀行の手数料です。
このように、ドルを買って、すぐに
売却をしてしまうと損失が出てしまう
可能性が非常に高いです。
資産を外貨に振り向けるという点に
おいては、非常に良いことなのですが、
為替リスクという点を十分に念頭において、
行動することが重要になってきます。
また、預金保険の対象外なので、
万が一銀行が破たんした場合の払い戻し
に関しては、金融機関の支払い能力に
保証額が変化することも注意が必要です。
今日は、いまさら聞けない外貨預金に
ついてお届けしました。
小林 修
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