おーちゃんのお金のお話

今日は、先日デンマークにオープンした
「賞味期限切れ専門店」が話題になっている
そんなお話しです。

デンマーク・コペンハーゲンにオープンした
スーパーマーケット「WeFood」は、
賞味期限切れの食品を専門に扱う店です。

本来、廃棄されるような食品を30％～50％
オフで販売しているいるとのこと。

種類は果物から、飲料、冷凍食品まで、
様々な商品があるとのことです。

ちなみに賞味期限とは
「おいしく食べられる期限」であって、
それを過ぎたものを売っても違法ではない
らしいです。

世界初といえるこのスーパーは、
デンマークでホームレスを支援する
非営利団体Fodevarebankenと、
キリスト教系の慈善団体DanChurdAid
によるジョイントベンチャーとのことです。

「世界的に大きな問題となっている食料品
廃棄の問題点。」

多くの食料品が”ゴミ”として捨てられて
いる現実。

国際連合食糧農業機関（FAO）の2011年の
調査によると、全世界では、消費向けに
生産された食料の3分の1にあたる年間
約13億トンが廃棄されているそうです。

製造工程で発生する規格外品や売れ残った、
形が悪い、食べきれない等の様々な理由で
流通されずにゴミとして廃棄されています。

我国日本でも毎年多くの食品が廃棄されて
いる現実問題があります。

また、日本は世界有数の食品廃棄大国
だそうです。

日本では、年間2,801万トンの食品廃棄物等
が出ています。

これは世界の7000万人が１年間食べていける
量だと言われています。

ある大手コンビニチェーンが2003年度に捨てた
消費期限・賞味期限切れ（あるいは間近）
の食品は約400億円分にもなるという話も
あります。

先日、恵方巻きの履きも問題になりました。

節分にあわせて入荷した恵方巻きが大量
に売れ残り、それを廃棄しているという
事実があるようです。

こうした実情に、世界中で様々な対策が
とられ始めているようです。

フランスでは食品廃棄を禁止へ

フランスでは、スーパーの食料品廃棄を
禁止する初めての法律が、国民議会の
議論を経て、上院で満場一致で成立した
ようです。

日本でも賞味期限延長が進んでいるようで、
2016年1月に、キユーピーは主力商品
のキユーピーマヨネーズの5商品と、
キユーピーハーフ全商品の賞味期限を従来品
に比べて2か月延長すると発表したようです。
先進国ゆえの問題なのか、一部での改善の
動きはみられるようですが、
「世界有数の食品廃棄大国」の汚名返上に
も日本もデンマークのように、ビジネスに
繋がるような動きになればと感じました。

小林　修

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